法隆寺釈迦三尊像のクローン 高岡に
法隆寺金堂の釈迦三尊像といえば、歴史の教科書でおなじみの仏像です。聖徳太子、止利仏師や穴穂部間人をキーワードとして思い浮かべます。 日本で現存する最も古い仏像の一つで、造像記によると推古三十一年(623)に完成とあります。
見るからに古風な仏像で、中国北魏末竜門様式といわれるもので、国宝に指定されています。 法隆寺には百済観音、救世観音、夢違観音など人気の仏像が多くありますが、この釈迦三尊は、いわゆる日本化された仏像とは違い、異国風なところがあるからか、仏像好きの人を除いては、百済・救世観音の両観音程には注目されていないようです。
じつは私もそうだったのですが、ちょっと興味あるニュースを目にしました。 このほど本物と同じ成分の素材で、同じ質感の「クローン仏像」が完成間近との報道発表があったのです。再現する仏像は3次元データを取得して型を作り、東京芸大、高岡市の鋳物業者、南砺市の井波彫刻職人の連携によって進められ、間もなく完成するのです。 クローンとは生き物についてだけいうのかと思っていましたが、金属や木で1400年前の仏像をそっくりに作るのも、そのようにいうようです。
普通仏像を作ると魂を入れる儀礼がありますが、このクローン仏像はどうするのでしょうか。 門外不出の本物と違って、触ることができ後姿も見ることができるとのことです。薬師寺の聖観音の展観が石川県立美術館であった際、後ろ姿を見てその大きさ、重量観に驚いたことがあります。
生物のクローンには気味が悪いという感覚がありますが、仏様の場合にはそんな感じはありません。できたての釈迦三尊像は是非とも見に行きたいと思っています。 高岡までは新幹線を利用しようかと思っています。金沢から15分です。でもそこからは時間がかかりそうー
写真は北國新聞より
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