百万石まつりの舞台裏
百万石まつりの日である。
2・3・4の3日間だが、メインは3日の百万石行列である。この行列は前田利家の入城行列をはじめ加賀鳶行列、獅子舞や音楽パレードなどが、金沢駅前の鼓門を出発して金沢城公園に向かうものである。
出発式は金沢駅鼓門前で行われ、勇壮な太鼓の音で始まった。駅から300m以内にある我が家には、祭りの音がそのまま飛び込んできた。
まつりは 長い行列になるので、途中時間調整があったりして、だらける。主催者もなかなか改善できないでいる。行列が通過する時間は1時間半ほどなのか、テレビ中継を見ていても長いと思う。京都の時代祭を見た時と同様である。
ところで大きな祭りになると、開始前の、いわゆる舞台裏もいろいろである。 家の前の公園、最近はペタンクをしているところだが、そこは祭りの午前中、藩主などが乗る馬たちの待機場所になっている。 12頭の馬がいて、係は手順を打ちあわせていた。馬を間近で見る機会はめったにあるものではなく、付近の人達や来合せた観光客が見物していた。 ビルをバックにした馬たちは絵になっていた。本番の大通りで見るよりはるかに迫力があった。祭りの舞台裏の面白さがあった。
終わったあとの数日間は馬の糞尿の匂いが強く漂って大変である。また雨のあとでもあって、グラウンドは馬の足跡で凸凹に荒らされていた。5日にはここでペタンクの練習があるが、できるのだろうか。
これより前、この広場の横では鷹匠の腕に止まった鷹を間近に見ることができた。出発式では鷹匠の腕から腕へ、大観衆にも驚くことなく飛び移った。
ちなみに今年の前田利家役は保阪尚希、正室のお松役は佐藤藍子であり、佐藤は祭りを盛り上げていた。これまででは高橋秀樹が貫録があり印象に残るが、出発前に馬が暴れ落馬したハプニングもあった。
旅の人が見る分にはよいが、地元民にとっては心躍る、ワクワク感がもう少し乏しい。阿波踊りやねぶたや、風の盆では、町全体が高揚するものがきっとあると思う。
まつりは大分よくなってきて、あと少しのところである。
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